ライナーの違いによる強度の違いについて
先ほど「ダンボールの構造と強度の関係について」で説明した中の(B)それぞれの紙の厚みを変えることにより、箱の強度を変えることが出来ます。
下図の「表ライナー」「中芯」「裏ライナー」それぞれの材質を変更することが可能です。
表ライナーと裏ライナーに使用出来る紙一覧
呼称(グラム表記) | 1m²あたりの重量 | 厚み(メーカーにより若干前後します) |
---|---|---|
K7=k280 | 280g | 0.3~0.33mm |
K6=k210 | 210g | 0.25~0.27mm |
K5=k170 | 170g | 0.2~0.22mm |
C5=c160 | 160g | 0.18~0.2mm |
上に行くほど強度が上がります。
- Kの後の数字(5、6、7)は昔の匁(もんめ)表記の名残です。
1匁=3.75g、5匁=160~170/m²、6匁=210g/m²、7匁=280g/m²です。 - Kとは「クラフト」のことで、99%の古紙+表層にバージンパルプを含む材質になり、強度が増します。
- Cとは「ジュート」のことで、100%古紙再生紙になります。
中芯に使用出来る紙一覧
呼称 | 別の呼称 | 1m²あたりの重量 | 厚み(メーカーにより若干前後します) |
---|---|---|---|
200g強化芯 | scp(mm TY)200 | 200g | 0.27mm |
180g強化芯 | scp(mm TY)180 | 180g | 0.24mm |
160gセミ芯 | scp(sd)160 | 160g | 0.2mm |
普通芯 | scp(sd)120 | 120g | 0.18mm |
上に行くほど強度が上がります。
gが増える=厚みが増える=強度が増す=価格も上がります。
これらを組み合わせて、目的に合った強度を出していきます。
一般的な農作用ダンボールに多い材質は、表K6 裏K6 以上の材質を使うことが多いですが、内容量により材質は前後します。
弊社既製品の材質の一例です
【トマト4kg、3kg】
【トマト2kg】
【トマト1kg】
と用途に応じて材質を変更しております。
一般的な既製品の箱で多い材質は表K5 中芯:普通芯 裏K5 が多い印象です。
材質表記が無い商品は、どんな材質が使用されているか分かりませんので注意しましょう。